01動的な輻射背景における重力波の線形応答
- 動的な輻射背景における重力波の線形応答を、スピン0、1/2、1の場の量子論で記述
- 硬熱ループ(HTL)極限において、Vlasov方程式に基づく運動論的な応答理論を実時間形式で導出
- この応答に課される動的背景での対称性の拘束を、場の再定義に関する不定性の観点から整理
准教授 重慶大学 物理学院
理論物理学の魅力は、直接には見ることのできない世界の姿を、理論を通して描けることだと考えています。実験や観測による検証を欠かすことはできませんが、それらに先立って、まだ見えていない世界を予言し理解できることに、私は研究の面白さを感じています。
私にとって、その対象の最たるものが宇宙です。宇宙の物質や輻射にはわずかな密度や温度のむらがあり、時空にも重力波として伝わる変動があります。こうした「揺らぎ」の生まれ方や、その後の変化には、当時の宇宙の状態や物質の性質が反映されます。私は、その時間発展を計算する宇宙論的摂動論を通して、宇宙開闢の姿を追ってきました。
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